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zoom RSS いけすかない秀才 コニカ C35 flashmatic (ジャーニーコニカ)

<<   作成日時 : 2013/05/26 17:21   >>

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C35 flashmaticお気に入り度:3(5点満点)

 1970年代初頭、日本ではカメラのコンパクト化の嵐が吹き荒れました。前述のハイマチックFもそうですが、オリンパス35EDとか、フジカGERとか、軒並み横幅110mm程度(フィルム+レンズ+巻き取り軸+αくらいの幅)、高さ70mm程度(レンズ+ファインダーくらいの高さ)の大きさ、350〜400g程度の重さで、35mmフィルムのパトローネ(フィルム外装)をギリギリ収められるサイズで作っていました。

キャップ付きでした 元祖は何かと問われれば筆者は知りませんが(ローライでしたかねぇ)、国内で小型カメラの普及に最も貢献したのは、コニカのC35に間違いないでしょう。…と言ってもC35の発売は1968年ですから筆者はまだまだ生まれていませんから当時の状況は知りませんが、旅に持って行くのに最適、という意味だと思われる「ジャーニーコニカ」の愛称で親しまれていたようです。このCMに出ていたのが井上順だったようです(最近の人には、「フレーミーの声の人」と言うと分かりやすいかな)。なんとなく、彼が「じゃ〜に〜!」と言っていたのは想像付きますが、そのおかげかC35は瞬く間に大ヒットとなったそうです。当時の人からすれば、C35と言われるより「ジャーニーコニカ」と言われた方がピンと来る…というより、カメラよりフレーズの方が一人歩きで流行っていたように想像しますが(笑)。

 さて、そんなジャーニーコニカですが、ネットでの評判は異常とも言えるほど高く、特にレンズに対する評価は並はずれています。シャープな解像度、鮮やかな色乗り、立体感。HEXANON(ヘキサノン)レンズは38mm F2.8とスペックとしてはありきたりですが、明るさと引き替えに素晴らしい描写力を持っているという評判です。ハイマチFと比較して、「ヘキサノンの圧勝!」みたいな記述も見受けられます。

 ネットの作例を見ていると、確かにいい描写をするなー、と感心できるものがあります。が、その代わり周辺落ち(四隅に向かって暗くなる)が激しいものが多く、まるで覗き穴感覚の写りだなー、というのが筆者の正直な感想でした。

後ろ姿 そんな中、オクに480円のC35 flashmatic(初代C35にフラッシュ同期機能が付いたマイナーチェンジ版。名前からのちの「ピッカリコニカ」だと誤解する人もいるようですが、フラッシュは付いていません。)があり、早速逝ってみました(サラッと書いてるけど、何台買うねん)。キャップにスカイライトフィルターもアリ。値段からしてジャンクですが、フィルター付きのはレンズのダメージがないという期待を込めてポチりました。


 来てみたC35。外観とレンズは特に問題ないですが、ファインダーがカビていて、ぼやけています。まずは電池を抜いて(嫌な予感)、新しい電池を入れてみる…と、動きませんでした(汗)。まぁ、ここで動いてたらジャンクじゃないですよね。

 底面を開けると、予想通り電池の液漏れで腐食済み。ハンダから線を引っこ抜き、電池ボックスの端子に接触させると、露出計指針がピンピン動き出しました。

 この電池ボックスの設計がひどい。+端子と−端子が交差していて、ショートの危険がある設計です。交差部分に絶縁はなく、ボックスのプラスチックを溶かして作った突起で浮かせているだけ。ハンダは山盛りで、そのハンダが端子の抜けを防止しているといった感じ。ハンダを付け直しましたが、そのやりにくかったこと。とてもここではお見せできないような状態になってしまいました(一部プラスチック溶けたし)。配線では、他にも鏡胴内部に導線が走っていて、ヘリコイドを回すことで切断されるトラブルもあるようです。

 他にひどいのが、フィルム室内のモルト。他のカメラに比べると膨大といってよいモルトが貼られており、それが全て劣化しているものだから、出てくる出てくるモルトカス。パトローネを押さえる部品にまで貼られていましたが、後世の人間にはいい迷惑。一応必要と思われる部分には代用品で補修しましたが、まだまだ本体内にカスが残っていそうで怖いです。

寂しい天面


 外観デザインも、ただ板を曲げただけ。キャラクターラインみたいなものはどこにもなく、天面など寂しく安っぽい仕上がり。これと比べたら、ハイマチックFがどれだけきっちり作られている素晴らしいカメラか分かります。コニカはフィルムメーカーであって、カメラメーカーではなかった…そう感じさせる一台です。

ハイマチFと


 カメラという機械としての魅力は全くないこのC35ですが、レンズだけは素晴らしい出来との評判。もしそうだとしたら、「勉強もしないで100点取れる秀才」みたいでどこか面白くない、もっと言えばむかつく野郎という感じで、どうも愛せそうにない…そんな感じさえします。まぁ、作例は後ほどお届けしましょう(これがまたむかつくくらいキレイに写るんですが)。

ハイマチFと・正面から

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