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zoom RSS 新標準!!…? smc PENTAX-FA 43mm F1.9 Limited

<<   作成日時 : 2016/11/18 00:00   >>

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FA4319Limお気に入り度:4(5点満点)

 ハッピーバースデー!(殴)

 ということで、やって参りました。この歳になると誰も祝ってくれそうにないので、自分で自分にプレゼント。どーでぃ。ま、中古ですが。

 smc PENTAX-FA 43mm F1.9 Limitedは、ペンタックスMZ-3の限定バージョンに、キットレンズとしてセットされていた、いわば「MZ-3にセットされるべきレンズ」です。そして、ペンタックスの「ちょっといいレンズ」である"Limited"シリーズの第1弾でもありました。

 ……えーっと、Limited、つまり限定版という名が付いてますが、発売から約20年経った今も、新品で買えます(笑)。うーん…もしかして、限定っていう意味じゃないんでしょうか?当時のペンタックスが有限会社だった…わけはないしなぁ。誰か、知ってたら教えてください。

FA4319Lim このFA43mmに始まるLimitedシリーズは、アルミ外装でキリッとしたルックスと質感、スペックに対するコンパクトさ、そして写りにこだわりを持ったシリーズです。コンパクトなペンタックスのカメラに実によく似合う、クールなレンズです。FAのLimitedシリーズは、31mm/F1.8、43mm/F1.9、77mm/F1.8の3本があり、その後デジタル用、つまりAPS-C用にもDA Limitedシリーズとして多くのレンズが発売されています。基本は「単焦点の高級ライン」ですが、DA Limitedには、初のズームレンズとして20-40mm/F2.8-4っていうのもあります。


 DAレンズについてはよく知りませんが、FA Limitedには、ちょっと洒落た焦点距離のこだわりがあります。第1弾の43mmは、「新標準」として提案された焦点距離です。つまり、それまで「50mmが標準レンズ」とされてきたところを、「フィルムのコマの対角線の長さ」、すなわち43mmを新たな標準として提唱したということです。焦点距離とフィルムの対角線がちょうどスクエアになるのが標準、ということなわけですな。従来の標準である50mmより少し広角なんですが、ペンタックスのサイトでも「標準レンズ」として紹介されています。

 ま、正直、これは単なるシャレでしょうね。だって、この後ペンタックス以外のメーカーがこの焦点距離で標準レンズを設計したことはありませんし、当のペンタックスだって、これ以外に43mmのレンズは発売してませんから。同じリクツなら、DA Limitedシリーズに、APS-Cセンサーの対角線長の29mmのレンズがあってもよさそうなものですが、今のところそういったレンズは発売されていないどころか、Limitedじゃないレンズにも29mmのラインナップがありません(奇しくも、一番近いのがFA 31mm Limitedだったりする)。そーいえば、ペンタックスの現行レンズには、広角の定番、28mmもないんですね。意外です。(ペンタックスは、デジタル一眼=APS-Cでずっとやって来たメーカーだから、無理もないか)

 しかも、このFA43mm、全然「寄れない」レンズとしても有名です。レンジファインダーよりはマシですが、なんと45cmまでしか寄れません。最大撮影倍率も0.12倍と、ペンタックスレンズの中でも最低レベル。マニュアルフォーカスしようと思うと、ピントリングが軽〜く回ってしまうため、フィーリングも今イチ。

MXと
MXと。MXの方が手前に来てしまった…


マルミのフィルター それでも、やはりこのカッコよさは何物にも代えがたいです。さすがはMZ-3の純正レンズ、色味もバッチリ!「シルバー」モデルを買ったのですが、実はプラチナシルバーというか、銀色ではないんです。ちょっと黄色っぽいので、シルバーのMXに付けると、色味が違ってかっこよくありません。やはりMZ-3に一番似合います。ついでに、マルミのDHGプロテクトフィルターも同時に購入したのですが、これもちょっと色味が違うものの、ちょっと色の違うラインが入っているようで、これはこれでいい感じでした。丸型フードもかっこいいです。


 そして、こだわりの描写。50mmよりちょい広角ながら非球面レンズなどを使わず、高屈折率の高級ガラスを使ったレンズを使って、ゴーストレスコートでクリアな描写を実現。あえて収差を残し、開放では柔らかく、絞るとシャキッと締まった「味のある描写」を狙ったと言われています。現代の何でもかんでもまっすぐくっきりはっきり、高精細に写すレンズと違い、「レンズらしい写り」を楽しめるレンズだと言ってもよいでしょう。

コーティング
コーティングは、アンバーとブルーが強いPEMTAX-Mに対し、緑色が強い。


全長
似てるなー、と思ってましたが、実はM50/1.7と全長は同じ!フィルター径も同じなんで、ブラックモデルだと遠目には判別できないと思います。フードも流用できます。


 果たして、その写りとはいかに。少し作例で見てみましょう。まずは、リバーサルのVelvia100から。データ化は、奈良のメモリーハウスミキです。(え、既に作例があるってことは…ま、あんま考えないことです 殴)

The forest ground
Velvia100

 いきなりブレましたが、開放、アンダーめで深い色合いを出すとハマる感じです。

NO ENTRY

 このくらいの距離感で撮ると、実に被写体が引き立ちます。

My towel

 いい色出すねぇ〜。

Kakis

The power of nature

 語りますねぇ。ただし、このレンズ、ボケ味がキレイだと評判なのですが、寄りすぎると1〜2mくらいの距離でボケがザワつきます。ま、それも癖っちゅうか味っちゅうか。レンズらしいといえばそうですね。

 次に、ネガのColorPlus200もいってみましょう。こちらのデータ化は、岩手のプリネットワン。(既に2本目の作例まで用意できているなんてry)

Ivy

 これなんかは、寄りすぎて背景のボケがうるさくなった例ですね。

Gathered

 周辺の流れ具合を見ると分かりますが、歪曲はありまぁす(古)。M50mm/F1.7なんかはファインダー覗きながら歩いても大丈夫ですが、FA43/1.9の場合、そんなことしたら周辺の歪みで気持ち悪くなります。

Ball and wall

 ネガだっていうのもあるんですが、ハイライトの粘りがすごい。さすがは現行レンズ。

Standing on the sidewalk

 これ、何気ない朝の一枚なんですが、少ーし絞ってこのくらいの距離で撮ると、被写体がクッキリ浮き出る!中心付近の解像度がとにかく素晴らしいです。

A dirty mirror


 少し大きめに解像度チェーック!!これはなかなかいい感じじゃないですか?

 どうでしょうか。筆者は、とても面白いけど、難しいレンズだと思います。これが標準か?と言われれば、標準にしては個性的というかクセの強いレンズだなぁ、と思うのですが、使いこなせればいい写真が撮れそうなレンズではあります。被写体や背景との距離にちょっと配慮が必要なところが難しいところであります。45cmまでは寄れるものの、感覚としてはレンジファインダーとあまり変わらない距離感で撮った方がうまくいく…ということは、やはり街角スナップに適したレンズなんでしょうね。

 43mmという画角も、中途半端に緩い感じで、どんな構図をとったらかっこよく撮れるかが今イチまだピンと来ていません。これがレンジファインダーなら、例えば40mm/F1.7のハイマチックEならば、あんま気にせずバシバシ撮れるんですが、一眼だとファインダーから「画」が見えちゃうだけに、迷いを生じてしまうんですよねー。深く考えない方がいいんでしょうけど。

 普段使い慣れている50mm/F1.4のレンズに比べると、ファインダーが暗いのがまた微妙にやる気をそがれるところです(そもそも、ペンタックスのファインダーって暗めだし)。この辺も、もう少し「慣れ」を要するところだなぁ、と思います。

 ということで、MZ-3のよき伴侶として仕立てられた「標準」レンズ、スマッシュも繰り出せますが、ちょっと手強いです。筆者はまだまだこいつを使いこなすには修行が必要であるように思います。標準レンズとして気軽に使いつつ、いつかはこれで皆をあっといわせる写真を撮ってみたいと思っておる所存です。


 余談ですが、このレンズよりはるか昔に、ニコンから初の実用ズームレンズ、43〜86mmF3.5、通称「ヨンサンハチロク」という、クセ玉(クソ玉?)で有名な悲劇的伝説を持つレンズ(らんま1/2風)が出ていました。そう考えると、43mmっていうのは名誉ある焦点距離と言えなくもないか(笑)。

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コメント(4件)

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やっぱり50 mmは 明るいんですかね? これ見てると デジカメ一眼欲しくなって しまいますよね!(どうせ フイルム一眼のように 使わないからダメダメ笑)
まだこもよ
2016/11/20 18:30
 明るさは焦点距離(○○mm)じゃなくて、F値(F○.○)で決まります。F値が小さいほど、レンズが大きく目を見開く(大口径)ことになるので、写真やファインダーが明るくなるんですよ。

 だから、43mmより50mmの方が明るいんじゃなく、F1.9よりF1.4の方が明るいっていうことです。

●一眼
 私は、今の一眼「レフ」で一番いいのは、キヤノンならEOS Kiss X7、ニコンならD3400かD5600、ペンタックスならK-70みたいな軽くて持ち運びしやすい機種がだと思っています(基本、上位機種と画質は変わりません)。一眼レフにこだわらないなら、「ミラーレス」一眼の方が軽いし、色々遊べてよいです。カメラが小さくて持ち運びしやすいだけでフットワークが軽くなり、写欲が上がりますから、オススメですよ。
しまみゅーら
2016/11/20 23:30
フイルム一眼を買った時に 同じ事を兄に言われました!F601は 重かったから 「こんなカメラは タダでも 欲しくない!」と… でも カメラ好きな爺さんは「いいカメラ買ったな!」と 言ってくれましたね!買う買わないは別にして 今度電気屋で 持って軽さを調べてみますね!
まだこもよ
2016/11/21 23:56
 重いのは重いので、写りはいいんですよ!何と言っても手ブレしませんから、多少とぼけたレンズでもしっかり写るという良さがあります。

 軽いカメラで、暗い場所で、手ブレさせたくないときの秘策があるんです。それは、「カメラの下に三脚を(閉じたまま)ぶら下げる」こと。まぁ最低限両手で持てるくらいのサイズがあることが前提条件ではありますが、(軽めの)三脚を普通に取り付け、脚を開かずにそのまま持ち上げると、あら不思議!手ブレが見事に止まるんですよ!重いことって、それだけで手ぶれ補正効果がありますから、それだけにいい写りを堪能できるわけです。

 でも、私は、身軽でどこにでも持ち出せるカメラが好きです。持ち歩かなきゃ結局撮れませんからね。…ま、私は多少重くても持ち歩きますが(汗)、「普段づかいのメインカメラ」としては、軽くて安いカメラ、オススメです。(子どものイベントなど、室内で本気撮りしたいなら、重いカメラがいいと思います。なので、カメラは結局2台必要です 殴)
しまみゅーら
2016/11/22 21:48

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