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zoom RSS こいつは何者?その2 パイロット・カスタム(ベスト型・嵌め殺し)

<<   作成日時 : 2017/01/08 21:11   >>

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パイロット・カスタムお気に入り度:4(5点満点)


 久々の万年筆ネタです。

 以前、プラチナ・#3776漆を紹介したときに#3776らしくない、こいつは何者だ?ということを書きましたが、パイロット・カスタムにも、同じようによく分からないモデルがありました。それが、ここにご紹介するペンです。ちなみに、入手は#3776漆の半年後くらいだったかなぁ、もう5年以上使っております。

ペン先 このペン、クリップがパイロット・カスタムであることを主張しています。そして、ペン先も、パイロット製の10号ペンに相当するサイズのものが付いています。

 しかし、それ以外は、どのカスタムシリーズのペンにも似ていません。まず、フォルムは、現行カスタム742のバランス型に対してベスト型(845に近いですね)。キャップは、嵌合式です。キャップの閉め心地が素晴らしい。最後の閉まりきるところがやんわりと高級感に溢れた閉め心地なんです!気密性も嵌合式では最高レベルで、尻軸への嵌り具合も深く確実。筆記状態のバランスも素晴らしいです。しかも、キャップリングのエッチングの美しさも、すごい!


吸入機構 そして、極めつけは、この吸入機構!現行のCON-70というプッシュ式コンバーターと同様の吸入機構が、嵌め殺しで入っているんです。これは、パイロット65周年万年筆にも採用されていたものなんですが、パイロット65にはない、インク窓も付いています。

 実はこのプッシュ式吸入機構、ピストンのシーリングが不足していて、インク漏れしていました。平山万年筆に持って行ったところ、ちょっと話してみましょう、ということで、預けておいたら…メーカーの倉庫にたまたまピストン部品の在庫があった!ということで、修理してもらい、現在はインク漏れもなく快適に使えております。


 ペンの書き味は、軟らかくしっとり。ペン先の裏側を荒らしてあるせいもあるのか、インクフローもよく、いかにも万年筆で書いている!という感じの書き味です。ま、一気に1,000文字以上書くと、時にフローが追いつかなくなってガサッとすることもありますが、ペン芯にインクが降りて来さえすれば、しなやかな書き味を存分に愉しむことができます。

 実は、昨年末から新年にかけて、満寿屋の原稿用紙100枚、このペンで書ききりました。途中息つきするところもあり、ペン芯の性能は今ほどではなかったんだな、と感じましたが(モンブラン・ボルドーとの相性問題もあるのかな)、でも見事に2万文字に耐えきってくれました。いい経験でした。

 えーと、………このペン、再販してくれませんかね?(笑) 今の10号ペンで、現行のペン芯で、ヘリテイジ92の回転式じゃなくて、この吸入機構で。ていうか、このまま復活でもいいです。カスタム742に比べたらずっとオリジナリティのあるフォルムと筆記時のバランスですし、ヘリテイジ92に比べたら、クリップがちゃんとパイロットを主張していて、筆者はアイデンティティとしてこちらの方がずっと価値があると思います。

 この形状で、カスタムレガンスの素材のやつもあるみたいで、もし一葉さんくらいで手に入るなら、いつか使ってみたいです。

キャップ ちなみに、キャップにタバコの火か何かで付けたような溶け痕があり、インク漏れもあったことから、このペンはジャンク品としてとても安く入手できました。さすがは、オクの勝ち組です(殴)。あ、キャップリング、見えます?すっごいきれいでしょ。


 ということで、ヘリテイジ92を検討されている方は、オクで張ってこちらをゲットしてみるのもいいと思いますよ。

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