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zoom RSS パナのバブルを継ぐ者 RX-MDX61

<<   作成日時 : 2017/08/07 21:48   >>

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RX-MDX61お気に入り度:4(5点満点)

 ウチには、バブカセの申し子ことRX-DT77という超絶高音質CDラジカセがあります。しかし、このラジカセは、CDプレーヤーがいかれており、専らAUX端子経由でウォークマンのドックスピーカーとして使っているところです。

 また、父の形見のトリオKA-9006(アンプ)にパイオニアのPD-HS7というターンテーブル式CDプレーヤー(ついでに言うとスピーカーはケンウッドのLS-11EX)を組み合わせたシステムがあるのですが、こちらもなにせ45年物のアンプなもんで、少し鳴らし込まないと片チャンネル音が出なくなったりという不具合があったりして、なかなか気難しいことになっています。鳴っている限りは柔らかくていい音なんですけどね。

 さて、なんとなくCDを聞きたい、と思ったときにサッとCDが聞けるデバイスがなかなかない我が家で、最近ちょっとCDを聞きたいという機会が数回ありまして、じゃ、何か気軽にCDをかけられるモノがないかなー、と探して、オクで出会ったのがこのRX-MDX61です。オクで\1,200。まぁ妥当な線でしょう。

 RX-MDX61は、CD/MD/ラジオが聴けるラジMD(カセは付いてないんで)で、2003年の発売です。これでも、もう15年も経っていることになるんですねー。ちなみにRX-DT77は1990年発売なので、もう少しで30年選手ってことになります。ほえ〜〜。そんなに古く感じないんだけどなぁ〜。

スピーカーユニット 年代的には当然バブルが弾けた後なんで、スペックだけ見たらDTシリーズの比じゃないくらいダウンしています。何と言っても、バイアンプで20Wもあったアンプ出力は、両チャンネルあわせてたったの6W。2ウェイだったスピーカーもフルレンジに縮小され、8.5kgあったDT77に比べ、MDX61は4kgと半分以下の重量しかありません。

 ……といっても、実物はそんなに「小さい!ちゃっちぃ!」というようなものではなく、結構なサイズです。普段仕事(授業)で使っている東芝のCDラジカセに比べたら、2倍の重量があります。実際持ってみると、結構ずしっと来ます。


背面 また、フルレンジとはいえ、ちゃんと背面バスレフで設計されており、PPマイカコーンを用いたスピーカーコーンを採用するなど、音質にはこだわりが見られます。

 で、その音質は、かなりいいです。迫力という点では、DT77で大きな音を出した方がもちろん上ですが、部屋でほどほどの音量で聞く限り、MDX61は非常にバランスの良い、弱ドンシャリな音で鳴ってくれます。


 同じ音量で聞き比べてみると、DT77に決して引けをとらないです。低音・高音の伸びがやはりDT77に劣ることは劣るのですが、目隠しして聞かされたら、筆者は聞き分ける自信がないです。そのくらい、素晴らしい音質を持っています。

 実は、MDX61は出力が小さいことは前もって知っていたので、枕元オーディオとして導入したんです。つまり、元々大きな音を出す予定は全くなく、寝るときに心地よく鳴ってくれさえすれば十分で、朝起きたときにも元気な歌声を奏でてくれればそれで十分なわけです。つまり、MDX61は俗に言う「ニアフィールドリスニング」用途には十分すぎるほどの出力と音質を持っており、寝っ転がって手の届く範囲で鳴らしている限りでは、音場感も十分にあります。

 DT77にもMDX61にも共通して言えるのは、音の「中抜け」がないということです。軽くドンシャリなバランスではあるのですが、ドスンドスンいう重低音だけが強調されることはなく、ベースからボーカル、そして弦楽器・シンバルと実にリニアなトーンカーブで鳴るので、聞いていて不自然な帯域が一切ないんです。

 まずは、アンプとスピーカーのバランスがいいんだろうな、と思います。DT77の場合は2ウェイに見合った出力のバイアンプで構成されていますし、ややスピーカー口径の落ちたMDX61も、ちょうどいい出力のアンプで鳴らすことでスピード感のある、レスポンスのいい音作りが可能になったのだろうな、と思います。

バスレフダクト また、筐体の容積も、スピーカーに見合ったサイズを確保できているのがいいのだろうと思います。最近Bluetoothのスピーカーで、持ち運びが容易な大きさでありながらアンプ出力が10Wとか20Wとか、そういった製品をよく見かけますが、パッシブラジエータで強引に低音を出すような設計で、計測すれば確かに音は出ているのでしょうが、音に余裕がなくて、響きが貧相なものが多いように思います。それに比べたら、MDX61なんかはたったの6WでありながらCDプレイヤー分の奥行きが確保されていて、しかも非常にしっかりしたバスレフ設計になっていますから、響きも含めて豊かな音作りができたのだろうと想像します。


 あと、実は真ん中にカセットやMDといったメカを挟むのも、音質という点ではいいのかもしれません。つまり、左右チャンネルが、独立しているというところまではいかないまでもちゃんと距離をとって「ステレオ」になっていることで、音離れのよさが生まれているのではないか、ということです。いや、もしかしたら、スピーカーユニットがある程度の距離をとって配置されていて、そのキャビネットが左右独立していないことで容積にも余裕が生まれているから、セパレートスピーカーとはまた違ったCDラジカセならではの音の良さみたいなのが生まれるのかもしれません。

 MDX61はバブル崩壊後の製品なんですが、大きな音で聞かない限りは、DT77のようなバブカセの音がします。伝統のAUX INも付いてるし、すっごく使いやすいです。ちなみに、ウォークマンドックをもう一個持っているので、MDX61のAUXにつないで、こちらも手元で操作しながら枕元で再生できるようになりました。

枕元
枕元のリスニング環境。


 ということで、MDX61、ニアフィールドで聞くという条件なら、なかなか侮れない一台です。おすすめです。筆者の買ったMDX61は、CDもMDもラジオも、特に問題なく動く完動品でした。さすがはオクの勝ち組だぜ(殴)。

ディスプレイ あと、MDX61に関して言えば、電源を入れたときにディスクが入っていると、どのファンクションで起動したとしてもとりあえずTOCを読み込んでおいてくれるのがいいです。つまり、CDもMDも入っている時は、CDを聞くときも同時にMDのTOCも読んでおくので、MDに切り替えたときもすぐに再生が始まるんです。これは気が利いていると思います。ラジオからCDっていうときも、すぐに切り替わって再生できるし。


 筆者はあんまり使いませんが、MDLP対応で、CDもMP3対応、MP3CDからMDへのダビングも可能、と、対応フォーマットの豊富さも一応ウリになっているようです。

 ただ、文句を付けたいところも、ないわけではありません。

 まず、工場出荷時の状態で届いたわけですが、この時にデフォルトでサラウンドの「ライブバーチャライザー」と、イコライザーの「HEAVY」がオンになっていること。

 しかも、この二つ、本体からはオフにできないのです。実は最初リモコンが付いていない状態で購入したのですが、リモコンの「バーチャライザー」ボタンと「イコライザー」ボタンを押さないとこれらは操作できないと知って、リモコンだけ後で購入しなければなりませんでした。全てオフの素の状態の音がいいだけに、こういう設定はいただけません。

ライティングオペレーションステージ また、本体には使いやすそうなジョイスティック(マルチジョグ)があり、「ライティングオペレーションステージ」といって、本体下の操作パネルがライトで照らされて暗いところでも操作しやすく設計されているのですが、はっきり言ってマルチジョグでできることがほとんどなく、結局音質の大事なところがリモコンでなければ操作できなかったり、MDのタイトル入力もリモコンでやるようになっていたりと、操作体系にかなりちぐはぐなところがあるのが、パナソニックらしからぬところというか、もう少しマルチジョグに役割与えてもよかったんじゃないかなー、と思うところであります。(皮肉なことに、このオペレーションステージのライトの光量も、リモコンでしか操作できません 笑)


 つまり、中古でMDX61を買おうと思っている人は、一緒にリモコンを買わないと満足に使いこなすことはできないということです。もし購入を検討されている方がいましたら、ご注意ください。一度お気に入りの設定をしてしまえば、あとは大抵のことは覚えてくれますけどね。

 ちなみに、MDX61の仲間としては、後継機のMDX63、いっこ前のMDX60、カセット付きのMDX80やMDX81あたりは、ほぼ同じ音がすると思っていいと思います。また、これのもう少し前のモデルでRX-MDX5あたりになると、総合出力14W(片チャンネルあたり7Wってことでいいんでしょうか)あるので、スペック的にはDT・DSシリーズに近い、バブリーな音がする…かも。

 ということで、ニアフィールドや薄い壁のアパートで、小さな音量で聞くなら非常にオススメの一台です。聞かなくなったCD、もう一度あの日に帰って聞いてみませんか?

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