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zoom RSS dpのKomachi系譜 SIGMA Art 19mm F2.8 DN

<<   作成日時 : 2018/07/08 23:09   >>

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SIGMA Art 19mm F2.8 DNお気に入り度:4(5点満点)

 我が家の一員となったマイクロフォーサーズ勢、パナソニックのLUMIX GX1でございますが、ハイマチックEに匹敵するG 20mm F1.7 ASPH.の出来も出色なんですが、実はもう一本、是非使ってみたいレンズがありました。それが、ここに紹介するシグマのArt 19mm F2.8 DNです。

SIGMA Art 19mm F2.8 DN シグマのDNレンズは、ミラーレス専用設計です。まずは2012年にEX DNシリーズとして19mm F2.8と30mm F2.8が発売され、それに60mm F2.8を追加して2013年、Artラインとしてリニューアルしました。
 焦点距離のレンジが微妙に狭いですよね。APS-Cで24mmに相当する16mmもないし、135mmに相当する90mmもない。本当にこの3本だけで勝負になるのか?という疑問は、拭えませんでした。
 しかし、この焦点距離、シグマファンにはすぐピンと来る、dpシリーズの画角なんですね。すなわち、APS-Cで広角28mm相当となる19mmはdp1 Merril、45mm相当となる30mmはdp2 Merrilの画角なのです。実は中望遠のdp3は50mmで、DNの3本目となる60mmとは若干画角は違うのですが、シグマファンからすると「NEXをdp化する」レンズとしてデビューした、というのが狙い目だったのかもしれません。


SIGMA Art 19mm F2.8 DN
このレンズ、結構「出目」です。

 だから、Artラインを謳うDNレンズは、dpっぽさよりはNEXっぽさを選択しました。そこに、つや消しブラックの化粧板、レンズ銘は彫り込みというクールな出で立ち。これで実売価格は新品で16,000円前後という破格の値段。Artラインとしては望外の安さですが、NEX本体とセットで買って「使い勝手のいいdp」を作り上げるにはわずかな投資ですむという、ユーザー想いな価格設定なのです。

 ちなみに、dpと設計思想は同じ、と当のシグマも言っていますが、実はレンズ構成はDNの方がいずれも1枚少なく、違う設計だったりします。DNの方はレンズシャッターではないので、インナーフォーカスとリニアモーターを採用した、ということらしいですね。似て非なるモノではありますが、それでもFoveonを使った測定器で設計したとなれば期待も高まるというもの。

 しかも!どうしてこのレンズを使いたかったかというと、35mm換算で「38mm F2.8」だからです。38小町画角なのであります。それでは、その写りを見てみましょう。

Azalea

 こちら、開放です。G20/1.7に比べると、解像力はそこそこ。ボケもまずまず素直。無難な写りという感じでしょうか。そんなところは、まさしくハイマチックFに通じるものがあります。

花火

 最短です。レンズがフワフワなのか、手ブレしたのか、ハズしたのか。フワフワの被写体にとてもマッチしています。

A weaver

 これも、開放です。シャッター1/3,200sって、やっぱり「開放好き」のGX1です。G20/1.7に比べると、条件次第で若干ボケがざわつきますね。FA43/1.9にその辺近いかも。

A decoration on the sidewalk

 少し絞ってF4。色は、鮮やかですね。

Looking up

 いやぁ〜やっぱ現代のレンズは違いますなぁ〜。

青々

 F8まで絞ってみましたが、絞ってもカリカリにはならず、優しい写りが持続します。

Green green

 F3.5ですが、これなんかはなかなかいいボケ味ではないでしょうか。

Summer colors

 F7.1。いい意味で絵画的・2次元的ななベタッとした感じの描写が、これまたハイマチックFに通じるものがあります。

 ついでに言うと、じーこじーこ言うG20/1.7に対して、リニアモーターでスッとピントが合う19/2.8DNは、回転角が小さくてスピーディにフォーカスできるハイマチックFに通じるものがあります。画角はほとんど同じなのに、実はちょっと古くさいけど切れ味抜群なG20/1.7=ハイマチックE、使い勝手に優れるが写りは優しく平面的な19/2.8DN=ハイマチックF、というキャラもお互いに似通ったところがあり、使っていてちゃんと棲み分けが出来るいい兄弟という感じがまたいいんです。(ま、19/2.8DNの方がG20/1.7よりサイズは大きいですけどね)

 ちなみに、ピッカピカの鏡胴は、実はフォーカスリングで、このフォーカスリングの操作感が、実はかなりいいです。手持ちのレンズで言うと、スーパータクマー55mm/F1.8と同じくらいのトルクで、実に滑らか。マニュアルフォーカスで使うのも、楽しいです。これ、豆な。

The tide

The tide

 ライブビュー機は、こういうのも楽しいですね、やっぱり。

A pigeon walking

 少し、モノクロでも。開放ですが、鳩はちゃんと解像していますし、アンダー気味の画でも潰れたりはしていませんね。前ボケは、癖を感じません。

Crossing

 首に提げてノーファインダーでも撮りやすいのがGX1の長所。Art 19/2.8DNは、軽く手を添えられる適度なサイズ感が安定感を生み出しているようです。

Riding along the river

 うーん、半段絞っただけでこの写り。よいです。

Sluicing

 さすがに19mmという焦点距離では、F5.6まで絞るとほとんどボケませんね。しかし、水門ハンドルの質感は見事です。

Sunset

 Foveonを用いた測定器での設計ということで、dp1 Merrilのようなカリッカリの描写を想像していましたが、はっきり言って予想はいい方に裏切られました。まずは、優しい、柔らかな、絵画的な写り。十分な解像力を持ちながら、G20/1.7に比べると1段シャープネスを下げたような、彫刻刀と言うよりは筆で描いたような写りがまずArtだな、と思います(そういう点で言うと、他のArtとはやはり違う路線のArtだな、とは思いますが)。そして、素早いオートフォーカス。dp1もG20/1.7も、そういえばXF35/1.4も、シャープな代わりにじーこじーことのんびりした迷いのあるフォーカシングですが、Art 19/2.8DNは、スッと一発で決まるフォーカスが気持ちいいです。おかげで、身構えなくともビシビシスナップが決まります。ノーファインダーでも行ける、そんな身軽なスナップシューターというキャラクターは、「小町」らしいと言えるのではないでしょうか。そして前述のように、マニュアルフォーカスでも気持ちよく使える。この辺も、Artを名乗るレンズの矜持と言っていいかもしれません。

 元々APS-C向けの設計をマイクロフォーサーズにそのまま移植したのも、特にデメリットはないようです。むしろ、センサーが小さい分写りの柔らかさが強調されており、使いやすい画角ということもあり、こちらの方が面白く使えそうな感じさえします。

 ということで、Komachi画角の格安Art、ちょっとだけお小遣いをつぎ込んでみても、まぁ損はしないのではないでしょうか。写りのシャープさという点では、30mmや60mmの方がいいらしい、とも聞くので、もし他のと同じArtらしさをお求めならば、そちらの方がいいかもしれませんが。

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